『イチケイのカラス』映画化!お馴染みキャストが国家権力に立ち向かう?!気になるストーリーとその結末

『イチケイのカラス』が、とうとう映画になりました!

映画『イチケイのカラス』は、浅見理都(あさみりと)のまんがが原作です。
『イチケイのカラス』は
日本初!刑事裁判官を主人公に据えたまんが、リーガルエンターテインメント。
難解な専門用語ばかりになりそうで、重厚にして厳粛な作品、、、、、
と、思いきや、
まんが『イチケイのカラス』で描かれた刑事裁判の世界と、裁判官の魅力的で感動的なこと。
そして愉快なこと!
何層もの笑いのオブラートに包まれながら、温かい言葉で人間の核心を突きます。
思わず吹き出し、気づくと涙し、いくつの言葉を手帳に記していました。

まんが『イチケイのカラス』で浅野理都の作り上げた魅力的な裁判官たち、
入間みちお・駒沢義男・坂間真平が、
監督:田中亮、脚本家:浜田秀哉によってさらに魅力的に練り上げられ、
さらに、俳優:竹野内豊・小日向文世・黒木華に息を吹き込まれて
連続ドラマ『イチケイのカラス』になったのは2021年4月。

この、ドラマ『イチケイのカラス』、日本初の裁判官主人公ドラマが、
そのクールいちばんの平均視聴率をたたき出します!

そして、満を持した、2023.1.13
ドラマ『イチケイのカラス』そのままに、
映画『イチケイのカラス』となって、
あの魅力的な裁判官たちが、私たちの前に戻ってきました!

監督・脚本・主要キャストは、ドラマ『イチケイのカラス』同様、
今回、映画で、入間みちおたちが対するは国家権力・大企業、
発端となる事件はイージス艦の衝突事故、という大スケール。
これはもう、
まんが『イチケイのカラス』ファンも、
ドラマ『イチケイのカラス』ファンも、
映画館に足を運んで、観るしかありません!!

『イチケイのカラス』映画 「イチケイのカラス」ってどんな意味?

それにしても『イチケイのカラス』ってどんな意味でしょうか。
浅見理都のまんが『イチケイのカラス』から説明します。

 

まずは、「イチケイ」から。
映画の原作、まんが『イチケイのカラス』は武蔵野地方裁判所第一刑事部が舞台です。
ドラマ『イチケイのカラス』は東京地方裁判所第3支部第1刑事部となっていますが、
イチケイは「第一刑事部 ダイイチケイジブ」の通称というわけです。

次に、「カラス」とは?
これは、裁判官が身に着ける真っ黒な法衣から来ているそう。
では、なぜ裁判官の法衣は真っ黒なのでしょう。
黒は「決して何色にも染まることがない」からだそうです。

常に公正・公平に、何物にも揺らがない天秤の軸であり続けられるよう、
有罪か無罪かを決める裁判官は「黒=カラス」であることが求められているのです。

実際の世の中の裁判官はと言えば、それはなかなか難しいことらしく、
民主主義の先進国アメリカの報道に触れるだけでも、
その裁判官自身の政治信条や思想・信教が判決を左右しているようです。

浅野理都作、まんが『イチケイのカラス』に、
イチケイ裁判官右陪審・入間みちおの、次のような言葉があります。
見学に来た中学生の質問に答えるシーンです。

裁判官って言うのはなあ、
司会者であり、審判であり、指導者であり、牧師なんだよ。
話を聞いて聞いて聞きまくって判断するのが裁判官の仕事だ。

だが、
そういうふうに自覚して裁判に取り組む裁判官はとても少ない。

裁判官と言えば、
真面目で清廉潔白で頭が固すぎるのが難点だけど、裁判においては信頼の置ける存在。
いわばちょっと超人的な何かだと思っているかもしれないが、現実はそうでもない。

自分の人事評価はいやでも気になるし、他人の出世ももちろん気になる。
上の顔色をうかがったりな。
被告人が最初から「罪を犯した悪いヤツ」だと決めつけている裁判官もいる。

(ぼくは)冤罪の9割は裁判官のせいだと思っている。

裁判官は、自分が被告を裁いていると思っているかもしれないが、
ある意味、裁判官も被告から裁かれている。

本当のことは、被告人しかわからないからな。

イチケイの裁判官たちは、まさしく「カラス」なのです。

ちなみに、ドラマ・映画ともに小日向文世が演じる、第一刑事部部長:駒沢義男は、
有罪率99.9%のといわれる刑事裁判で30件余の無罪判決に関わる「伝説の裁判官」。
モデルになった裁判官が数人いらっしゃるようですが、
その方々は、まさしく「カラス」たる裁定を下し、
逆転無罪を20件~30件も通してきた、ということです。
浅見理都は、そのうち二人の名前を実名で紹介しています。
木谷明・原田國男両氏です。
浅見理都によれば、両氏とも、『イチケイのカラス』駒沢義男よろしく、
ゆる~い感じの、飄々と冗談を飛ばし、淡々と真実に切り込むお方のようです。(笑)

駒沢を師と仰ぐ入間みちおもさながらで、そのゆるさと温かさゆえに、フアンサイトがあるほど。
(*ドラマ・映画では、主人公。竹野内豊が演じています。)

まんがでは主人公、選民意識ごりごりの新人:エリート坂間真平(ドラマ・映画では千鶴)も、
いつしか、ふたりに巻き込まれ、刷り込まれ、
世間の空気や、肩書・経歴に左右されない、いわばコスパの悪い裁判・裁定をするようになります。
『イチケイのカラス』は、この人が人権派裁判官に成長していく物語、
「カラス」になっていく物語と言うことができます。
(*ドラマ・映画では、黒木華が演じています。なお、映画では、他職経験中で弁護士。)

『イチケイのカラス』映画版、舞台は岡山へ。あらすじは?

『イチケイのカラス』は、連続ドラマからスペシャルドラマ、そして、映画へと、
一続きのストーリーになっています。

ドラマと映画の『イチケイのカラス』は、入間みちお(竹野内豊)が主人公。

ドラマの最終話で、裁判官としては異例人事にあたる、佐賀地裁への異動が告げられます。

スペシャルドラマでは、佐賀での活躍が描かれました。

そして、映画『イチケイのカラス』では更に岡山県日尾美町に異動。
入間みちおは地裁の裁判官です。
今や名パディとなった坂間千鶴(黒木華)は、研修で、他職経験中。
日尾美町の隣、瀬戸内町に刑事弁護士として赴任。
それぞれに担当した、別々の事件に接点があることがわかって、
みちおと千鶴は再び同じ事件の解明に当たります。

入間みちおが担当したのは、主婦(田中みな実)が、
史上最年少防衛大臣・鵜城英二(向井理)に包丁を突きつけたという傷害事件。
この、不釣り合いな二人の事件当事者に、
イージス艦と貨物船の衝突事故という接点があることがわかります。
貨物船の過失によるものとして処理されたこの衝突事故の、
事故死した貨物船船長(津田健次郎)の妻が、
若き防衛大臣を切りつけた傷害事件の加害者だったわけです。

一方、坂間千鶴があたった事件では、地元大企業シキハマ工業に「ある疑惑」が浮かび上がります。

入間みちおが対峙する国家権力と、坂間千鶴が立ち向かうことになる地元大企業。
2つにはどんなつながりがあるのか。
事件はどう重なっているのか。

ふたりは、司法は、
この巨大権力にどうやって立ち向かい、どう弱者を救うのか。
入間みちおの、伝家の宝刀「職権発動」はこの難事件で役に立つのか。

2つの事件に隠された、衝撃の真実。それは決して開けてはならない パンドラの箱だった――!? どうする、みちお…!!!?

 

『イチケイのカラス』映画の公式サイトで
「パンドラの箱」とまで表現される2つの事件の真実に、
司法がどこまでどんな方法で、どこまで切り込んでいくのか。

制作者は、飄々とした入間みちおを使って、どこまで現実に切り込んでいるのか。

エンタメは、どこまで政治権力の闇を描けるのか。

 

『イチケイのカラス』映画化、楽しみです!!

『イチケイのカラス』映画 ロケ地はどこ?岡山ロケはないってほんんと?

関東

  • 相模川河川敷(相模大堰管理橋そば)
  • 港区立郷土歴史館
  • 足利市役所本庁舎 別館
  • 山梨県庁別館
  • 神宮外苑いちょう並木
  • 手打ちそば専門店 そばかの店
  • 寺家乃鰻寮
  • 東山田公園

静岡県沼津市

『イチケイのカラス』映画の原作はまんが『イチケイのカラス』。作者:浅野理都ってどんな人?

原作まんが『イチケイのカラス』を描いた浅野理都は、
どんな人なのか、気になって調べましたが、
講談社の公式サイトに

浅見理都. あさみ・りと. 1990年生まれ、埼玉県出身。『第三日曜日』で第33回MANGA OPEN東村アキコ賞を受賞。『イチケイのカラス』は自身初の連載である。

としか載っていません。
コミック本『イチケイのカラス1』のおまけページに、創作の苦悩が
「バカなのに裁判官漫画かこうとするから、、、」
と吐露されていて、実物刑事裁判官に監修をしてもらえるようになった経緯がありました。
浅見理都自身は、少なくとも裁判官だったとか、司法の関係者だったということはないようです。
司法の世界を知らずに臨んだから、
あのフラットで力みのない登場人物やストーリーができたのかもしれません。

 

『イチケイのカラス』映画の前段、ドラマ、原作まんがともに「打ち切り」になっていた?!超人気の裏で

 

 

 

『イチケイのカラス』に観る権力への立ち向かい方

『イチケイのカラス』映画 主題歌Superfly!胸のすく楽曲期待

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました