『幻滅ーメディア戦記ー』(バルザックの原作映画化) 上映館を公開日別に一覧 あらすじ・キャスト・評価も

『幻滅』が日本上陸。
『幻滅』はフランス映画です。
バルザック原作の『人間喜劇』の一部が映画化されたそう。

19世紀前半の美しく退廃的で甘美なフランスそのもの。
でありながら、日本の今と酷似する怖さ。

待ってました!

フランス映画『幻滅』の魅力、お伝えします!

『幻滅(フランス映画)』上映館どこ?評価は?セザール賞7冠!

『幻滅(フランス映画)』は上映時間 2時間 29分。
19世紀前半、日本なら江戸時代末期のころのフランス新聞界が舞台の映画です。

主役や衣装・インテリアの華麗さと、
美しくもドロドロした物語への没入感とを一層楽しむために
スクリーンでの鑑賞をお勧めしたいです。

上映館をお伝えします。
もちろん、『幻滅』公式サイトに詳しくあります。
4月14日公開が全国23館と圧倒的に集中していますが、
その後も全国で少数ですが公開されます。
5月・6月公開の上映館もあります。
また、随時上映館が増えることも考えられますので、このサイトで随時ご案内したいと思います。

では、公開日別に北から列挙します。

■4/14(金)
1.東京 ヒューマントラストシネマ有楽町
2.東京  新宿ピカデリー
3.東京 YEBISU GARDEN CINEMA
4.東京 シネ・リーブル池袋
5.東京 MOVIX昭島
6.東京 kino cinema 立川高島屋S.C.
7.神奈川 横浜ブルク13
8.埼玉 MOVIXさいたま
9.埼玉 MOVIX三郷
10. 千葉 T・ジョイ蘇我
11.千葉 MOVIX柏の葉
12.栃木 MOVIX宇都宮
13.群馬 MOVIX伊勢崎
14.愛知 伏見ミリオン座
15.愛知 MOVIX三好
16.静岡 MOVIX清水
17.大阪 シネ・リーブル梅田
18.大阪 MOVIX堺
19.京都 アップリンク京都
20.兵庫 シネ・リーブル神戸
21.兵庫 MOVIXあまがさき
22.岡山 MOVIX倉敷
23.福岡 福岡中洲大洋
23.鹿児島 天文館シネマパラダイス
 *広島 夢売劇場 サロンシネマ1・2は「近日中」とのこと

■4/21(金)
1.福島 まちポレいわき

■4/22(土)
1.大分 シネマ5/シネマ5 bis

■5/12(金)
1.宮崎 宮崎キネマ館

■5/19(金)
1静岡 静岡シネギャラリー
2.熊本 Denkika

■5/20(土)
1.長野 上田映劇

■5/26(金)
1.栃木 小山シネマロブレ

■6/2(金)
1.東京 シネマネコ

■6/3(土)
1.長野 塩尻東座

■6/9(金)
1.静岡 シネマe~ra
2.佐賀 

■6/10(土)
1.北海道 札幌シアターキノ
2.神奈川 川崎市アートセンター アルテリオ映像館

■6/24(土)
1.青森 シネマディクト

 

最寄りの映画館に問い合わせてみてください。
ここに上がっていない館でも、
問い合わせを、リクエストと考え上映リストに加えることもあるそうです。

 

『幻滅(フランス映画)』あらすじは?ネタバレあり 

「幻滅」は

理想としていたことが幻に過ぎなかったと悟ったあとに感じる悲しみ

という意味だそうです。
勝手に期待し憧れ、空想し美化してしまったこと。
それが、」現実とは全く異なることを知ってしまう。
がっかり、どころではない落胆・悲嘆・苦悩。

まさに、『幻滅(フランス映画)』はそんな物語です。

改めて『幻滅』というフランス映画、どんな「幻滅」が描かれているのでしょう。
あらすじをご紹介します。(ネタバレあり、ですね、実質。)

『幻滅(フランス映画)』の主人公は、美しく才能溢れる青年リュシアン。 
詩人として貴族の婦人のサロンに招かれたのをきっかけに、
夫人から、愛と金銭的支援を受けるようになります。
純朴な青年だったリュシアンは、ほどなく夫人を愛するようになり、
詩人として成功することを夢に、夫人とともに駆け落ち同然パリに出奔します。

当時19世紀前半のパリは、革命後の恐怖政治を経て、宮廷貴族が勢いを増し、
豊かで華やかで享楽的な街でした。
貧しい育ちのリュシアンは、この比喩表現や皮肉に満ちた、虚飾の社交界では、
無作法で粗野な田舎者でしかありません。

パリに出ると、あっという間に、夫人に捨てられてしまいます。

絶望に打ちひしがれたリュシアンですが、
彼女を取り返すために、お金を得ようとします。

リュシアンが選んだのは新聞記者への道でした。
この選択が大正解。
持ち前の文学的な才能は、この『幻滅』の主人公リュシアンをトップ記者にします。
リュシアンの手には、金と名声が転がり込んできます。

金と名声とは、純朴な青年リュシアンを、変えてしまいます。
その文才で、権力者に都合のよいフェイクニュースを書き、
巨額の利益を得た権力者からお金を与えられ、地位を与えられます。
そして、そのことに、もはや、罪悪感すら持たない人間になります。

『幻滅』の主人公リュシアンは、再び、夫人の愛を手に入れることはできるのでしょうか。

『幻滅』の主人公リュシアンが、ほんとうに手に入れたかったものはなんだったのでしょう。

『幻滅』公式サイトの中にこんな一文を見つけました。

破れし禁断の恋を取り戻そうと成り上がる青年

まさに成り上がったリュシアンが手に入れたものは何か、スクリーンで堪能してください。

 

『幻滅(フランス映画)』キャストは? 美貌の青年詩人はだれ?

さて気になる、その『幻滅(フランス映画)』、主人公他キャストはいかに?

美貌の詩人にして、新聞記者として成功(?)を収める主人公リュシアンは
美貌の新鋭バンジャマン・ヴォワザン!(是非、画像を検索してください!!)

物語が進むにつれて、その美貌には「色気」ともいえる艶が加わります。
美しいばかりでなくセクシーなのです。
きらきらした美貌に何層もの紗をかけたよううな、
純粋を退廃でくるんだみたいな、
変貌前後のリュシアン両方を演じきるバンジャマン・ヴォワザン。
必見です。

なお、この作品『幻滅(フランス映画)』は、
フランス映画のアカデミー賞と言えるセザール賞の7賞を受賞しています。
もちろん、主人公リュシアンを演じるバンジャマン・ヴォワザンは主演男優賞を受賞しています。

 

『幻滅ーメディア戦記ー』はバルザック原作 200年前のフランスが現在の日本と酷似?

フェイクニュースにステルスマーケティング
嘘と詐欺にまみれたパリの都とマスメディアの世界を描く
『幻滅(フランス映画)』公式サイトのキャッチコピーです。
 
この映画『幻滅』の原作は、フランスの19世紀を代表する文豪ノレ・ド・バルザック。
社会に翻弄される人間の様を冷徹に書きあげると言われる文豪バルザックが、
44歳の時に書いた作品『人間喜劇』の1編が『幻滅ーメディア戦記ー』だそう。
 
「フェイクニュース」「ステルスマーケティング」
キャッチコピーに躍る単語はまさに現代社会そのもの。
世界の、日本のマスメディア界そのものと言えます。

『幻滅ーメディア戦記ー』の監督はグザヴィエ・ジャノリ。
グザヴィエ・ジャノリ監督は、学生時代からバルザックの作品を映画化したいと切望していたそう。
『情痴 アヴァンチュール(2005)』『偉大なるマルグリット(2015)』等を経て、
とうとう本作『幻滅ーメディア戦記ー』でバルザック原作に挑んだのです。
 
「生き馬の目を抜く」ようなマスメディアの世界、そして絢爛豪華で虚飾にまみれた首都パリ。
バルザックの冷徹な俯瞰を、
グザヴィエ・ジャノリ監督は『幻滅ーメディア戦記ー』で映像化したということができると
私は思います。
 
バルザック、
19世紀のパリの芸術的な美しさと退廃、
流行と富と権力を生み出すマスメディアの世界、
美貌の新鋭バンジャマン・ヴォワザン、
現代日本との驚くほどの共通点、
などなど、観どこと満載だと思います!
 
 
 

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