『大河への道』、是非ともお勧めしたいです。
2011年、立川志の輔が発表した「大河への道―伊能忠敬物語―」新作落語。
「話芸を超えた」あるいは「究極の話芸」と評された落語「大河への道」が
映画『大河への道』になりました。
思わず息もせず聞いてしまうという志の輔落語「大河への道―伊能忠敬物語―」が
これまた、ラストまで目を離せない捧腹絶倒・感動必至の映画『大河への道』になりました!
立川志の輔の創作落語「大河への道―伊能忠敬物語―」は、なかなかチケットが取れず、
映画『大河への道』は、公開中に見逃したという方、再度観たいという方、
無料配信もあります。
レジャープランを立てているところなら、
お出かけ先に迷ったら、
そう、人生に迷ったときだって、
この作品『大河への道』お勧めです!!
まず、観てください。
『大河への道―伊能忠敬物語―』落語? 伊能忠敬の偉業を立川志の輔が息をのむ話芸に!!
映画『大河への道』の原作は
立川志の輔の新作落語『大河への道―伊能忠敬物語―』です。
発表直後から高い評価と人気を博し、
その2時間という長尺の作品を創り演じた立川志の輔の落語は、
「究極の話芸」とまで評されました。(演舞場で拝見したい!)
落語家が題材になった映画は多数存在し、
演目の物語もオムニバスで映画になったことはあるようです。
が、落語そのものの物語が一本の映画になるのは珍しいことのようです。
映画『大河への道』の制作陣が、
惚れぬいて映画化を熱望したという落語『大河への道―伊能忠敬物語―』は
どんな落語なのでしょうか。
事の発端は、千葉県での講演会だったそう。
帰り道を間違えたマネージャーのおかげ?で、
立川志の輔偶然「伊能忠敬記念館」にたちよることになったのだと言います。
目的もなく立ち寄ったその記念館で、
立川志の輔は、江戸末期に伊能忠敬が作った日本地図を目の当たりにしたそうです。
あまりの正確さと緻密さと壮大さ、
50歳でひと回り以上若い学者に師事して天文学を学び始めたこと、
それが認められ、幕府に命ぜられて54歳から71歳で亡くなるまで行った研究の成果であること、
日本中を歩きに歩いた総距離は4万Km、ゆうに地球1周分にあたること。
(実は史実に拠れば、必ず同じところを二度以上歩いて算出していたそうで実際には8万Km以上、地球2周分歩いたのではないかとも言われています。)
立川志の輔は、伊能忠敬の日本地図の実物を前に震えるほど感動したと言います。
そして、同時に、
「伊能忠敬は、この日本地図を完成させていない!?」
ということにも気づきます。
すぐさま、これを落語にしたいと考え取り組み、一気に書いたと言います。
難しかったのは、ただの感動を伝えるだけではだめだということです。
落語ですから、笑ってもらう必要があります。
立川志の輔は、伊能忠敬の物語を劇中劇に仕立てます。
物語の背骨は、記念館のある伊能忠敬の故郷香取市が町おこしとして、
NHKの「大河ドラマ」を誘致する奮闘記、としたわけです。
タイトルが『大河への道』になった理由です。
日本初、日本の正確な地図を作ろうと奮闘する江戸時代の伊能忠敬と周辺の人々。
人口減に悩む町を救うために大河ドラマを誘致しようとする現代令和の香取市役所の面々。
2つの物語が、行き来し、重なり合い、やがて、壮大なものを生み出す、、、、
はずだったのですが。
感動のラストは、
立川志の輔創作落語『大河への道―伊能忠敬物語―』で、
あるいは、
映画『大河への道』でご鑑賞ください。
なお、
立川志の輔新作落語『大河への道ー伊能忠敬物語ー』から書き下ろされた小説版『大河への道』が、河出書房から2022年3月に出版されています。
落語の世界観や物語はそのままに、登場人物の心の機微を丁寧に活写した作品
ということです。
また、ビッグコミックオリジナル増刊号(小学館)では、
漫画「大河への道」も好評連載中だということです。
『大河への道』志の輔落語の映画化!あらすじから分析 映画『大河への道』の魅力
映画『大河への道』は、主演でもある俳優中井貴一が熱望。
立川志の輔に何度も頼み込んで制作にこぎつけたと言います。
中井貴一は、
常々、日本の時代劇が少なくなっていることを憂い、
今こそ時代劇で、日本と日本人の真の美しさを伝えたいと思っていたそうです。
でも、肩ひじ張った時代劇を一体どれだけの人が観てくれるか、悩んでもいたと言います。
そんな折、立川志の輔創作の『大河への道ー伊能忠敬物語ー』観て、
この落語を映画化したなら、現在も過去も、喜劇も悲劇も、無理なく観易く描くことができる
と直感したそう。
そうして、できた作品が映画『大河への道』です。
公式サイトから、あらすじを引用します。
千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴⼀)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに⼤河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、⽇本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!
という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく⽇本初の全国地図誕生秘話。
そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった――。
そうなんです。
2つの時代の、2つの感動物語、だけではないミステリ要素も。
加えて、伊能忠敬物語ではあるのですが、その弟子や年下の師匠にもスポットがあたる。
しかもどうやら、落語の定番「長屋のはっつぁん」よろしく、
軽妙などたばた?が繰り広げられそう。コメディです。
でも、コメディの衣をまとって、
描かれるのは、命がけの国家事業と、町の命運を託された行政施策。
いやいや、国家とか、市行政とかでなく、
「誰かのために」とか、「これおもしろいよ」とかいう、
人間を突き動かす本質的な動機に導かれて、やらずにはいられなくなる人々の物語。
笑わずには、泣かずには、心奮い立てずにはいられない観客の物語。
に、なっています。
道に迷ったらこの映画
映画『大河への道』サブタイトル
二重の意味で、「おっしゃる通り!!」と思いました。
そうそう、脚本森下佳子、主題歌玉置浩二というのも魅力です。
『大河への道』志の輔落語の映画化!キャストは?演技派俳優勢ぞろい
映画『大河への道』ポスターに映る方々は、
映画通の方でなくとも、お名前がすらすら浮かぶような方ばかり。
キャストを役名とともに列挙します。
1.梅さん/梅安:立川志の輔
2.池本保治/高橋景保:中井貴一
3.木下浩章/又吉:松山ケンイチ
4.小林永美/エイ:北川景子
5.安野富海/トヨ:岸井ゆきの
6.各務修/修武格之進:和田正人
7.吉山朗/吉之助:田中美央
8.山本友輔/友蔵:溝口琢矢
9.神田三郎/山上三太郎:西村まさ彦
9.和田善久/綿貫善右衛門:平田満
10.千葉県知事/徳川家斉:草刈正雄
11.加藤浩造/源空時和尚:橋爪功
お気づきかと思いますが、
皆さん、令和と江戸の2役を演じていらっしゃいます。
とてもたいへんで、とてもたのしかったそうです。
『大河への道』志の輔落語の映画化!ロケ地は?伊能忠敬の地元 香取市のその後
『大河への道』ロケ地を調べました。
「気まぐれブログ」さんの記事が、もっとも詳しかったです。
聖地巡礼をなさった記録が掲載されていました。(すごい)
現代令和パートと江戸時代パートに分けて並べてみます。
<現代令和パートのロケ地:主に千葉県・京都府・滋賀県>
1.記念館=伊能忠敬記念館(千葉県香取市)
2.歩幅の計測の街並み=小野川沿い(千葉県香取市)
3.駅の銅像=佐原駅(千葉県香取市)
4.市役所=香取市役所(千葉県香取市)
5.脚本家の家=新居家住宅(京都府京都市 重要文化財)
6.そば屋=殿田(京都府京都市)
7.会議室=滋賀県庁・大津商工会議所(滋賀県大津市)
<江戸時代パートのロケ地:主に京都府>
1.主として松竹撮影所(京都府京都市)
2.伊能隊の海岸測量=琴引浜(京都府京丹後市)
3.再会の神社ロケ地は上賀茂神社(京都府京都市)
『大河への道』を撮るのなら、伊能忠敬の足跡を辿るはず。
伊能忠敬は、「日本の輪郭」を測量したのだから、断崖に張り付いて、、、
まさか、そこまではないよね、と思いましたが、似たような場所はあったようです。
伊能忠敬とお弟子さんたち、
そして『大河への道』を撮影したキャストスタッフの皆さんたち、
おt浮かれ様でした。
地球の大きさを知りたいのです。
伊能忠敬
伊能忠敬は、日本の大きさを知りたかったわけではないです。
江戸にいるだけだと可能な限り三角法で計測しても、
誤差が大きくてわからない地球の大きさ。
伊能忠敬は、地球の大きさをより正確に知りたくて、日本地図を作る仕事を受けました。
蝦夷地まで行けば、緯度1度分が何㎞かほぼ正確にわかると踏んでいました。
彼の測量結果は緯度1度が111㎞。
地球の大きさを39,960㎞と計算(111×360)しました。
後に彼の測定した地球の大きさは、
誤差がわずか1/1000㎞だったと判明します、
うーん、蝦夷地測量の場面も欲しかったなあ。
『大河への道』志の輔落語の映画化!配信はあるの?dvdは?
映画『大河への道』が、
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