『丘の上の本屋さん』キャストに映画初出演の美少年!美しい村の古書店の日々 上映館は?

丘の上の本屋さん、
そう聞いただけで、何やらほっとひと息つけるような。
ゆったりと流れる時間、懐かしい風景、本屋さんの臭い、無言で微笑む人たち、
チョコレート色のドアと本棚、鼻眼鏡のおじいさん、滑らかな肌の美しい女の人。
なぜか次々、映像が浮かびます。

『丘の上の本屋さん』という映画ができました。
イタリアの美しい風景。
鼻眼鏡のおじいさんはイメージ通り。
美しい男の子が登場します。

本好きならずとも、
うんうん、そうそう、わかるかも、
胸の中でうなづける本の魅力満載。
癒されたり、救われたり。
意外にも、「うん、やろう、私」と緩い決意が生まれたり。

観るハーブティ?みたいな映画です。
『丘の上の本屋さん』
イタリア映画です。

丘の上の本屋さん 映画 どんな映画?あらすじ

イタリア。
陽光降り注ぐ丘の上。
小さな小さな古書店。
鼻眼鏡の店主は、リベロという名の優し気おじいちゃん。

『丘の上の本屋さん』は
街のオアシス。
訳アリの大人たちが次々訪れます。

ある日、
『丘の上の本屋さん』を訪れたのは、
黒人の少年。

遠慮がちに眺めるだけで、入ってはきません。
リベロが声をかけます。
「本、好きなの?」
「うん。でも買えない。」
少年は、アフリカからの移民エシエン。

『丘の上の本屋さんの』リベロは、微
笑みながら、店内に誘い、
「知ってる?」と一冊の本を差し出します。
サンテグジュペリの『星の王子さま』。

好奇心旺盛な少年エシエンは、
リベロが勧めるどの本にも、目を輝かせます。
コミック、児童文学、中編小説、長編大作、専門書、、、

それから、一冊ずつ、
エシエンは、リベロに勧められる本を、
借りては読み、読み切って次の日返す、という毎日が始まります。
エシエンにとって、そして、リベロにとっても、
楽しい毎日の始まります。
『丘の上の本屋さん』で。

リベロは、エシエンに感想を聞きます。
そして、知識やものの見方・考え方など、ジャンルを超えた叡智を授けます。

ところで、リベロは、イタリア語で「自由(Libero)」です。

リベロは、
エシエンに、
誰もが自由であること、
誰もが幸せになる権利を持つこと、
誰もが、その方法を自分自身で学び取れることを伝えていきます。

『丘の上の本屋さん』で、エシエンは、
ユーモラスで、くせのある、他の常連たちとも交流して、
表情がどんどん明るくなり、瞳の好奇心は知性に変わっていきます。

リベロとエシエンと常連たちの未来までも、
明るく静かで美しい風景の中にある『丘の上の本屋さん』と重なって
観る私たちに見えてくるような物語です。

『丘の上の本屋さん(映画)』美しい映像 ロケ地はどこなの?

映画『丘の上の本屋さん』は、
圧倒的な美しさ、
というより、どこか懐かしい、ほう、と長いため気のようなものが漏れる風景です。

“イタリアの最も美しい村”のひとつ、チヴィテッラ・デル・トロント。
だそうです。
ここを舞台に『丘の上の本屋さん』が撮影されました。

リベロのこれまでの人生と
エシエンのこれからの未来が
豊かで、美しく、明るさで満ちていることを、
チヴィテッラ・デル・トロントが象徴しているような。

『丘の上の本屋さん(映画)』で気になるリベロのブックリスト 少年は何を読んだ?

映画『丘の上の本屋さん』で、リベロがエシエンに、毎日一冊ずつ貸したのは何か。
とても気になりました。
アフリカ難民エシエンの表情を明るくし、瞳を知性的に変えた本たち。
古書店『丘の上の本屋さん』で、人生の大半を過ごしたリベロが勧めた本たち。

映画『丘の上の本屋さん』の公式サイトに、ブックリストがありました。
(*おすすめポイントは、このサイトの筆者、私です。)

1.ピノッキオの冒険(カルロ・コッローディ)
おじいさんに命を吹き込まれた木の少年「ピノッキオ」。うそをつくたび鼻が伸びていく。冒険と苦難の末にピノッキオがつかんだものは?

2.イソップ寓話集(イソップ)
2500年以上も前に、イソップが書いたとされる物語群。動物や生活雑貨を主人公に、人間の内面を映し出し、物語を通して倫理観などを伝える。

3.星の王子さま(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
「いちばんたいせつなことは目に見えない」王子のこの言葉に集約されることに気づかされる物語。

4.白鯨(ハーマン・メルヴィル)
白い巨大な鯨を追い続ける老漁師。とうとう出会った両者の死闘。闘いの行方は?老漁師の運命は?

5.アンクル・トムの小屋(ハリエット・ビーチャー・ストウ)
アメリカ南部のお金持ちの家で奴隷として生まれ、その家の息子に可愛がられるトム。雇主の没落とともに売られ、数奇な運命をたどる。
6.白い牙(ジャック・ロンドン)
四分の一のイヌの血に気づかぬまま「ホワイト・ファング(白い牙)」と呼ばれた一頭の美しく賢く孤独な灰色オオカミ。その生涯。
7.ロビンソン・クルーソー(ダニエル・デフォー)
無人島に流れ着いてのサバイバル。生きていく全てを、自分で手に入れ、自分で作る。現代社会へのアンチテーゼか。サバイバル生活にあこがれる人続出。
8.ドン・キホーテ(ミゲル・デ・セルバンテス)
騎士道の物語を読みすぎて、現実と物語世界がの区別ができなくなった主人公。彼が繰り広げる美冒険の物語。現実を馴染めず直視もできず、自分の価値基準だけを通そうとする老人に警鐘?
もう一度、手に取ってみたくなりました。
誰かにプレゼントするのは、おしつけがましいかな、と思いますが。(苦笑)

 

丘の上の本屋さん 映画 キャストは?

さて、映画『丘の上の本屋さん』で、最も気になったのが、
キャスト!
あの美しい、知性あふれる顔立ちの少年はだれ?!
アフリカ移民の、少年エシエン役。
本名ディディー・ローレンツ・チュンブ、だそう。
2009年生まれで、この映画『丘の上の本屋さん』が初出演作品だそうです。
そして、
それ以外の情報を、今のところ得られていません。
褐色の肌。細面。きらきら光る大きな瞳。長い手脚。言葉少なに表情で感情を伝える演技。
これは、まさしくスターの要素。
是非、ゆっくり、まっすぐ、育っていただきたいです。
なお、リベロを演じたレモジ・ローネは、イタリアを代表する名優。ハリウッドで大作にも多数出ています。

『丘の上の本屋さん(映画)』美しいイタリアの古書店の映画 上映館は?

2023.3.3から、全国公開されます。

『丘の上の本屋さん(映画)』公式サイトによりますと、
全国で59館、2023.3.3から5.18まで、順次公開されるようです。
追加も検討されているようです。
複数映画館のサイトをチェックすれば、お近くで鑑賞できるかもしれません。

まずは、公式サイトで、最寄りの上映館をチェック。
そして、行きつけ映画館に、問い合わせて『丘の上の本屋さん』アピール。
お願いします。

 

『丘の上の本屋さん』以外の本屋さん舞台の映画は? 大好きな6作品ご紹介

1.ノッティングヒルの恋人
イギリスのノッティングヒルで本屋を営むウイリアム。何をやってもうまくいかなかった彼が、唯一できた仕事。そこへやってきた女性アナ。アッという間に恋に落ちたふたり。アナは、ハリウッドの女優。ヒュー・グラント演じるウイリアムが、どこか浮世離れしていて、いかにも本が好きだったであろう青年そのもの。すきだらけの、おっとりイケメンぶりがほんとに魅 力的。ジュリア・ロバーツ演じる女優アナも、そこにこそ惹かれる。アナは、女優でないだめな自分をまっすぐ好きになってくれる人を待っていたのかもしれない。本好きらしく、言葉しても、あえてしなくても、分かり合えてしまう。惹かれあってしまう。コメディなのに?コメディだから?笑いながら、すっかり、ふたりの思いに引きこまれてしまう。

2.ユー・ガット・メール
小さな本屋を営む女性。楽しみ、と言えば、ハンドルネーム「ショップガール」でやりとりするメール。気の合う「NY152」。そんな平穏な日々に暗雲、すぐ近くに大型チェーンの本屋ができる。しかも、店長が、めちゃめちゃやな奴。メグ・ライアンとトム・ハンクス、って、すごい取り合わせ。ここまで聞けば、映画好きのあなたは、観ていなくとも展開が読めますよね。

3.マイブックショップ
イギリスの文学賞ブッカー賞を受賞したペネロピ・フィッツジェラルドの小説が原作。1959年イギリスの海岸の町。戦死した夫との夢、本屋さんの開業を思い切る主人公。でも、女性が仕事を持つことへの社会の反発が多かった時代のこと。町の有力者夫人から嫌がらせを受ける。嫉妬だったのかもしれない。でもでも、救世主になる老人が現れる。そして、彼女こそが、彼と町の救世主に、、、。主人公フローレンス役を「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・モーティマーが演じる。

4.天国の本屋さん


松久淳と田中渉による2篇の小説『天国の本屋』『天国の本屋 恋火』が原作。天国と地上を結ぶファンタジー。「透明感」を代名詞にしたくなるような女優竹内結子主演。相手役に玉山鉄二。現実の竹内結子と重なって、思い出してしまいました。ご冥福を祈ります。

5.森埼書店の日々
不思議です。本屋さんはなぜか、人生をやり直すストーリーの舞台になります。この映画はちよだ文学賞で大賞を受賞した八木沢里志の小説が原作。モデルの菊池亜希子が主役を演じたことが印象的でした。主人公貴子は、同じ職場の恋人に、他の女性との結婚を告げられる。ショックで会社をやめ引きこもるが、神保町で古書店を営む叔父から連絡がある。「森崎書店」。それが叔父の古書店。そこで出会う人との日々が貴子を成長させてくれる。

6.静かなふたり
この映画も古書店が舞台。主人公は、都会の生活に馴染めない不器用な女性。あるとき、従業員募集の張り紙を見つけて古書店に飛び込む。そこで出会う風変わりな店主。静かな静かなラブストーリー。

本と映画と人生は、相性がいいらしいです。

 

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